古民家リノベ・床工事の工程と費用 基礎工事が終わったところで、いよいよ床の工事です。床は「捨て貼り工法(すてはりこうほう)」です。「捨て貼り工法」とは、床板の強度を高めるために、根太組みされた下地へさらにコンパネを敷き、その後に仕上げ材で施工する方法です。大工さんにお願いしているのは、捨て合板を敷くところまで。その後の仕上げ材はDIYで行います。
■期間:5日間
■費用
90mmの大引を三尺間隔に並べて設置します。この工程では、間隔を正確に設置すること&水平に設置することが大事。ここで狂うとこの後の工程全てが狂ってきます。このあたりが大工さんの腕の見せ所なんだそうです。
うちの場合は、すでにある玄関部分やキッチン部分のレベルと合わせながら、水平の床を作らなければいけません。古い家は歪んでいたり、床の高さが違っていたりするので、ここが本当に難しい仕事です。
価格:9,280円 |
大引きに直角に交わるように303mm間隔で根太を設置します。このあたりの作業はあっという間に終わってしまっていました。
断熱材は発泡スチロール。根太の間にぴったりと隙間なく入れていきます。隙間を作らないことが大事。
断熱材を踏んで痛めないように、根太に足場板をかけながら作業をしていました。作業中もレーザー水平器で床の水平をちょいちょいチェックしていました。
断熱材が入っただけで、床が出来たような感じになります。
12mmの針葉樹構造用合板を根太の上に貼ります。根太に対して90度でチドリ状に張ります。合板と合板の間や壁との間は2〜5mmほど隙間をあけて貼ります。湿度によって、合板が伸縮するので、この空きを取っておくのが大事。ぴったりついていると、床を踏んだときに音がしたりするからです。
ボンドは使用せず、釘止めでした。
合板には、根太の部分に線を引いてくれていたので、後で仕上げ材を貼る時に、ビスを打つ目安になって助かりました。こうした、次の工程を考えた細かい部分がプロの仕事なんですね!
最後に、出来上がった床の上を歩いてチェック。床が鳴るところはないか、釘が出ているところはないか?などなどチェックして、掃き掃除をしていました。
この捨て板貼りまでで、いったん床工事は終わり。仕上げ材は天井や壁が終わってから貼ります。つぎは、一番時間がかかった、天井工事です!!
<リノベーションここまでの流れ>