古民家リノベ・床工事の工程と費用

古民家リノベ・床工事の工程と費用 基礎工事が終わったところで、いよいよ床の工事です。床は「捨て貼り工法(すてはりこうほう)」です。「捨て貼り工法」とは、床板の強度を高めるために、根太組みされた下地へさらにコンパネを敷き、その後に仕上げ材で施工する方法です。大工さんにお願いしているのは、捨て合板を敷くところまで。その後の仕上げ材はDIYで行います。

古民家リノベ・床工事の工程と費用

床工事の費用と期間

■材料(広さ11.5畳)

  • 大引き束根太掛け:ヒノキ一等 4000✖️90✖️90 12本
  • 根太:栂 4000✖️45✖️36 24本
  • 根がらみ:杉 3700✖️90✖️13 6本
  • 床板:ラーチ構造用合板 3✖️6✖️12 12枚

■期間:5日間

■費用

  • 材料費:75,000円
  • 施工費:125,000円

床工事の工程

1、大引きと根太がらみを設置する

90mmの大引を三尺間隔に並べて設置します。この工程では、間隔を正確に設置すること&水平に設置することが大事。ここで狂うとこの後の工程全てが狂ってきます。このあたりが大工さんの腕の見せ所なんだそうです。

うちの場合は、すでにある玄関部分やキッチン部分のレベルと合わせながら、水平の床を作らなければいけません。古い家は歪んでいたり、床の高さが違っていたりするので、ここが本当に難しい仕事です。

大引きの設置

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2、根太を設置する

大引きに直角に交わるように303mm間隔で根太を設置します。このあたりの作業はあっという間に終わってしまっていました。

根太を設置

3、断熱材を敷く

断熱材は発泡スチロール。根太の間にぴったりと隙間なく入れていきます。隙間を作らないことが大事。

断熱材を踏んで痛めないように、根太に足場板をかけながら作業をしていました。作業中もレーザー水平器で床の水平をちょいちょいチェックしていました。

断熱材が入っただけで、床が出来たような感じになります。

断熱材を敷き詰める

4、捨て貼り合板を敷く

12mmの針葉樹構造用合板を根太の上に貼ります。根太に対して90度でチドリ状に張ります。合板と合板の間や壁との間は2〜5mmほど隙間をあけて貼ります。湿度によって、合板が伸縮するので、この空きを取っておくのが大事。ぴったりついていると、床を踏んだときに音がしたりするからです。

ボンドは使用せず、釘止めでした。

合板には、根太の部分に線を引いてくれていたので、後で仕上げ材を貼る時に、ビスを打つ目安になって助かりました。こうした、次の工程を考えた細かい部分がプロの仕事なんですね!

捨て板貼り

古民家リノベ・床工事の工程と費用

最後に、出来上がった床の上を歩いてチェック。床が鳴るところはないか、釘が出ているところはないか?などなどチェックして、掃き掃除をしていました。

この捨て板貼りまでで、いったん床工事は終わり。仕上げ材は天井や壁が終わってから貼ります。つぎは、一番時間がかかった、天井工事です!!

<リノベーションここまでの流れ>

kazikaeru

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