古民家の解体工事・ポイント

築100年の古民家の解体工事

リノベーションの第一歩は解体工事です。解体工事はDIYせずに解体屋さんにお願いしました。土壁のある家は、さすがに女子一人では無理(笑)。解体範囲は、前室・和室6畳・廊下・押入の天井、床、小壁間仕切りです。家全体ではなく、キッチン部分や一部の壁面、玄関などを残しての解体なので、解体屋さんも気を使います。

解体をしてみると、それまで見えなかった家の構造が見えるので面白いです。

築100年の古民家の解体工事

1、天井を落とす

まずは、天井の解体から。築100年の家の天井裏ほど恐ろしいものはありません。しかし、職人さんが先に、天井裏を覗いてみると、意外にキレイだったみたいです。グラスウールも入っていたので、たぶん、一度は天井直しているだろうとのこと。落ちていた部分の天井裏は、ねずみのトイレになっていました。シミがあったところは、ねずみの台所らしいです。ひえーーー。

バールで引っ張ると、簡単に天井が落ちました。天井を落とすと、が見えました。

梁は細くて、立派ではありませんが、それでも日本家屋の構造が見えるのはかっこいいです。

 

梁と土壁の間に数本あるものが「ゆれ止め」だそうです。

2、小壁・間仕切りを解体

まずは、小壁の解体です。先に手ノコで木部を切ってから土壁を解体します。

ハンマーとかでどーーーんといくのか?と思っていましたが、そうではなく、土壁を支えながら剥がしていました。下に落ちて土壁がバラバラになると、片付けが大変だからですかね?土壁はとても重たいので、2人がかりで支えないと下に落っこちてしまいます。

小舞竹や間渡竹、胴抜きなど土壁の構造がよくわかりました。

土壁を落とすと、床は泥だらけ

 

その間に、もう一人のお兄さんが、押入れの間仕切りを派手に解体。10分もしないうちに押し入れの間仕切りは無くなりました。さすがです・・・。

【解体工事110番】

3、床の解体

畳を上げると、畳下も杉板でした。さすが築100年。今の住宅は合板ですもんね。畳下は意外にキレイで、なんなら再利用できる古材でした。

さすがの古民家。畳下も杉板です

杉板を剥がして、基礎部分。これも結構キレイでした。

思ったよりも綺麗な床下

床下もシロアリもいなくて、湿気もこもっていなくて、いい状態でした。通気性の良い家でしたからね。すっごく寒かったけど、家は健康だったわけですね!安心。

とはいえ、お金持ちの家ではないので、束石や束柱、大引きには色々なものが使われていました。「物が無い中で工夫して家を建てていたんだなー。」と鳶のおじさんが言っていました。

ふむふむ・・・・

なるほど・・・

とはいえ・・・・

束石が・・・

さすがにこれはないだろう・・・笑

築100年の古民家の解体工事,まとめ

解体工事は鳶職人さん2人で1日で終わりました。なんと言っても、土壁の解体と処分が大変。重たいし。これはちょっと、素人女子には難しいな・・・と思いました。天井落としたり、床を剥がしたりするのは、男の人ならできそうですが、、、

解体工事の費用は、解体費用で10万円、解体材・土壁の処分費用が5㎡で9万円でした。

 

<リノベーションここまでの流れ>

kazikaeru

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