和室の天井を抜く、工程と費用 。築100年の古民家をアトリエにリノベーション中です。
よくテレビで出てくるような立派な「古民家」なら、立派な梁が見える高い天井なんですが、我が家の昭和の古民家は「竿縁天井」と「目透かし天井」で天井が低い!平家なのに低いんです。
天井の低さは、大きな絵を描くのにとても不便で、アトリエには不向きです。天井の照明が絵に強くあたって反射してしまって、色が見えなくなるからです。色が見えなくなるのは、切実な問題なので、天井は高くすることにしました。DIYで天井を抜く方もいらっしゃるようですが、私は大工さんにお願いしました。体力的な問題もさることながら、屋根と壁の間を塞ぐ作業など諸々むずかしそうだったからです。
こうしてみると、デメリットの方が多いですね。とはいえ、「開放感」というメリットはこのデメリットを考慮しても捨てがたい!
と、いうことで、デメリットを少しでも緩和する設計として以下を取り入れました。
中でもシーリングファンの効果は絶大でした。楽天で購入して、電気屋さんに付けていただきました。
オーデリック シーリングファンパイプ吊型(照明器具別売・リモコン付)WF249 価格:37,000円 |
<期間>6日間
<費用>
詳しいところは、解体のページに書きましたが、手順としては、まずは屋根裏をチェックします。屋根裏があんまり汚なかったり、物があったりする場合は取り除きます。屋根と一緒に落ちてくると危ないですしね!
その後、廻り縁を取って、バールで引っ張ります。天井はかなり簡単に落ちました。
抜いた後の天井。船底です。天井板の上はすぐトタン屋根です。工事は9月ごろでしたが、熱がそのまま室内に届いてきてとても暑い。桁間に断熱材のスタイロフォームを入れてもらいました。天井の断熱は、普通、床や壁よりも厚いものを入れます。床なら30mm、壁なら50mm。天井だと130mmぐらいのものを入れたりもするそうです。
天井には通気層が30mmほど必要なので、我が家は少し薄めのスタイロフォームです。
価格:1,826円 |
3、石膏ボード(プラスターボード)とベニヤ板のどちらを選ぶ?違い
スタイロフォームを入れたら、石膏ボード(プラスターボード)かベニヤ板を貼ります。
私は石膏ボードを貼っていただきました。石膏ボードを屋根に沿って貼るのは手間がかかるので、施工日数が2〜3日ほど多くかかりますので、その分施工費も高くなります。(+5〜8万円ぐらい)あと、大工さんには嫌がられます(笑)。
4、隙間を塞ぐ壁を作る
天井を抜いたことで、出てきた隙間に壁を作らなければいけません。大きく4箇所です。
不整形な梁があるので、ここの隔壁がいちばん面倒な所。
はみ出ている断熱材(グラスウール)もボロボロ・・・。
こんな感じで、間柱を入れていきます。間柱の間隔は455mmです。
間柱に石膏ボードを貼ります。
これで天井部分の工事は終了です。天井部分はこのあと、ジョイント部分にファイバーテープを貼って、パテ埋めし、漆喰塗料を塗って仕上げます。(天井部分の塗装)
天井の解体から天井材を貼るところまでを大工さんに施工してもらいました。このあと、私も間柱を入れて石膏ボードを貼る作業を行いました。この作業は、気合と時間をかければ女性一人でもできる作業でしたが、間柱を入れる作業は、それなりにノウハウが無いと難しいです。そして、石膏ボードに貼る作業は、石膏ボードがとにかく重いので、2人ぐらいで作業した方が効率が良いなと思いました。
まぁ、私はまたリノベーションすることになったとしても、天井貼りは大工さんにお願いしたいです。
<リノベーションここまでの流れ>