左利きだと不便な道具＆工具は？> 私は左利きです。ご存知のとおり、工具・道具は右利きの人が使いやすいように作られているため、「買ったはいいけど、使えない・使いづらい」という不便なことが度々あります。うかつな私は、左利きのマイノリティーさをすっかり忘れて購入してしまい、いくつもの道具や工具を無駄にしてしまいました。数えはじまればキリがありません・・・。
道具や工具は結構値がはるものなので、購入する前にこの記事を読んで、無駄のないお買い物をしてもらえたらいいなーと思います。
通常の定規は左から目盛りがふってあります。これは、線を引く時に右利きの人は左から右に線を引くからです。左利きの人が定規をあてながら線を引くときは、右から引き算をしながら長さを測って線を引きます。（30cm定規で12cmの線を引くなら、18cmの目盛りまで線を引くといった感じ。）私のようなうかつな人間は、ちょいちょい測り間違えをします。
測り間違えは、一度切ってしまったら、元には戻せない木工作業や布なんかでは致命的です。目盛りが右からふってある、左利き用の定規を使うと間違いも少なく、作業時間も短くなります。
文房具用の30cmぐらいまでの定規なら、比較的どこでも入手しやすいですが、50cm以上のものや、工具用のステンレスのものになると取り扱いが少ないので、通販が無難。
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価格:2,772円 |
ハサミは必ずしも左利き用が便利というわけではありません。子供の頃から右利き用のハサミを使っていた左利きの人は、右利き用のハサミで切るクセ（刃を締め付けるように力を入れながら切る）が身についているので、同じように左利き用ハサミを使うと逆に切りにくいからです。でも、そうでない人にとっては、左利き用ハサミは力を入れずにスルスルと切ることができるため、手が痛くならず、便利です。
一般的な左利き用の鋏は、文房具屋さんでも入手しやすいです。
ハサミ類には、紙を切るハサミの他に、キッチン鋏、剪定鋏、裁ち鋏などの左利き用のがあります。
裁ち鋏や剪定バサミなどの専門性の高いハサミは、右用に使い慣れている人でも左用のものでないと不便です。特に剪定鋏は、右利き用のものは使えません。また、裁ち鋏は良いものを購入しないと、左用のものでも切れ味が悪いです。
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片刃の刃物類を左利きが使うと、思った場所を切れません。片刃は日本の刃物類です。日本食で使用する出刃や柳葉、木工で使用する切り出しナイフ。鎌、ナタなどの道具です。包丁類は、両刃のを使えば良いですし、片刃の左利き用は比較的入手しやすいです。
子供の頃は、彫刻刀の「切り出し」を使うことができずに（使い方も分からずに）いました。今は左利き用の彫刻等セットがあるので、便利ですね。
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組み木や木工細工には、ちゃんとした大きめの切り出しナイフが必要です。
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外作業で使う「鎌」は右用だと全く使えません。左利き用のものが必要です。
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丸のこは普通、右用につくられています。右用の丸のこで左利きの人が普通に使おうとすると、木材を切り落とす方に荷重がかかってしまいとても使いにくい。丸のこに慣れている人からは、「刃が見えやすいから良いのでは？」とも言われましたが、初心者な私は、丸のこガイドが必須なので、左利き用の丸のこでないと不便でした。
丸のこの左利き用は逆勝手という仕様らしいです。通常、ホームセンターでは売っていないので、取り寄せてもらうか、通販のどちらかになります。
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一緒に治具も購入すると便利。
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ジグソーやインパクトなんかもスイッチ類が逆側に付いているので基本的には使いづらいです。左用のジグソーとかインパクトは見たことがありません。が、そのぐらいの使いにくさは左利き人生の中では些末な問題です（笑）グラインダーについては、逆回転のものがあるようです。
治具とは、作業の際に材料を固定したり、測るための道具です。作業の精度を上げて、効率よく物づくりをするために使うものです。クランプなどの一般的なものは問題なく使用することができますが、のこぎりガイドは使用できません。
また、目盛り付きの作業台は目盛りが逆なので、役に立ちません。これらの治具は右利きの人も自作することが多いので、作り方は色々なサイトで紹介されています。自作しましょう！
製図する人にはこの不便さはわかるはず・・・。今や手書きで図面を引く人がどのぐらいいるかわかりませんので、ニッチなものですが、ちょっとした図面を引く時や学生さんには必須なものです。T定規は両利き用が普通に出回っていますが、製図板となるとあまりありません。これは便利。
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グルグルと回すもの系は、左利きにとってはすべて逆回転なので力が入りにくく不便です。ソムリエナイフにいたっては、「コルクの中心にささらない」ため、コルク抜きに失敗することも・・・。私は、左用のソムリエナイフを使ってみたら驚くほど楽にコルクが抜けたのでびっくりしました。
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その他、キッチン用品（レードル、フライ返し、急須など）にも左利きには不便な道具が多いですね。より、便利なものほど左利きの人間には使い難かったりするんですよね。
子供の頃は、道具というものは、当たり前のように多少の工夫をして使うものだと思っていました。それを不便だと思ったこともないけど（笑）。人よりも作業が遅かったり、仕上がりが汚かったりしたので、要領が悪くて不器用なんだと自分のことを思っていたわけです。
しかし、大人になって、左利き用の道具を購入して使うようになって、「道具って便利なものなんだな。」ということを初めて知ったわけです。「なんだよ、定規って便利なものじゃん。」「ワインのコルク抜くなんて、超簡単じゃん。」という風に。
もっと早く知っておけばよかった・・・！
今は、LOFTや東急ハンズなどのお店で、左利き用や両利き用の道具が充実しているのでちょいちょい見に行っています。